ドクタートラストでは、ストレスチェックの集団分析結果の報告を行うとともに、職場環境改善に向けたコンサルティングサービスを提供しています。
そのなかで、このところ急増しているお悩みは「コミュニケーション不足」です。
新型コロナウイルスへ感染再拡大への懸念が残るなか、対策として多くの企業でリモートワークが導入されています。
リモートワークには多くのメリットがある反面、これまではあまり気にならなかったコミュニケーション不足によるミスや人間関係のひずみが浮き彫りになることも多いようです。
本日はそんなお悩みを抱える企業さまに向けて、コミュニケーション活性化のために自社に足りない要素を、ドクタートラストの集団分析に新たに追加された指標「TRUSTY SCORE」を用いてわかりやすく解説します。
「職場の人間関係」は退職リスクに影響を及ぼす
厚生労働省「令和元年上半期の雇用動向調査」によると、男女ともに転職理由の上位にランクインするのは「職場の人間関係」です。
つまり、職場の人間関係が退職リスクに影響を及ぼしているのです。
本調査結果から、コミュニケーションがいかに重要か、はっきりわかりますね。
では、従業員の退職リスクを回避するために、つまりコミュニケーションを良好に保つために企業として何をすべきなのでしょうか。
それを知るためのヒントとなるのが、ドクタートラストの集団分析の新指標「TRUSTY SCORE」です。
TRUSTY SCOREとは?~職場の雰囲気を数値化~
TRUSTY SCOREとは、ストレスチェック設問のうち職場の雰囲気に関わる20問を4つの要素に分け、それぞれの点数を偏差値化、全国と自社の差を示したグラフです。
グラフの面積が大きいほど、職場の雰囲気を活性化し、生産性を高める環境が整っていることを示します。
組織とは、さまざまなバックグラウンドを持つ人のるつぼです。
意見が対立することもあるでしょう。
もし個々の意見が違ったとしても「相手はなぜそう考えるのか?」、理由を話し合うことで相互理解が深まり、より質の高い関係性の構築につながりそうですよね。
そして良質なコミュニケーションを取るために必要なのが、TRUSTY SCOREを構成する「尊重・尊敬」、「話しやすさ・自然体」、「問題解決・挽回」、「助け合い・挑戦」の4要素です。
常にお互いの気持ちを尊重し、対話のしやすい雰囲気できていれば、問題が発生したとしても助け合いながら、前向きに解決のための道を模索することができますよね。
その雰囲気がめぐりめぐって、チームや組織全体の生産性向上にもつながります。
「最近何だか社内のコミュニケーションが上手くいっていない気がする」と感じているのであれば、ぜひTRUSTY SCOREから何が自社に足りていないのかをチェックしてみましょう。
職場環境改善のキーパーソン!STELLA候補者率も要チェック
ここまで良質なコミュニケーションを取るために必要な要素について、TRUSTY SCOREを用いて説明してきました。
では、少しずつ育まれた良好な雰囲気を個人やチーム内のみならず、組織全体に拡散させるにはどうしたらよいのでしょうか?
そのキーパーソンとなるのが、いきいき働き、周囲に良い影響を与える人材「STELLA」です。
ドクタートラストの集団分析ではこの「STELLA」になりうる「STELLA候補者」が自社にどの程度の割合で存在するのかもお示ししています。
「STELLA候補者」を起爆剤として、良好な雰囲気を拡散させ、組織全体を活性化させていくことが生産性向上の近道です。
TRUSTY SCOREと合わせて、ぜひ参考にしてみてください。
【参考】
厚生労働省「令和元年雇用動向調査」