あなたは一日のうちに何時間SNSを見ますか?
ほとんどの人が朝起きてから寝る前までスマートフォンが手放せない時代になっているのではないでしょうか。
今回は、SNSの使い過ぎから受けるストレスやSNSの適切な使い方について解説していきます。
年代別からSNS使用頻度
図1は、ドクタートラストで2022年度にストレスチェックを受検した41万人のデータから、就寝前のスマホ使用頻度割合を年代別に算出したものです。
図1
就寝前のSNSの使用頻度は10~30代では8割以上が毎日、40~60代では半数以上が週4日以上は就寝前にスマホやPCを操作していることがわかりました。
このことから、ほとんどの世代で寝る前までSNSを見る習慣があると言えます。
SNSによる疲れとは?
「SNSを触っている時間は癒しの時間だ」と思っている人はいませんか。
自分の好きなものを調べたり、好きな動画を見たりして心が癒される一方で、使い方を誤ると、SNSに振り回され、疲れが生じることがあります。
例えば、親しい仲なのに相手の一言が気に入らず喧嘩になったり、「既読無視」になっただけで不安な気持ちになったりすることもあると思います。
SNSは、心理的距離を縮めるのに絶大な効果があります。
しかし、過度なSNSの使用によって心理的距離が近くなりすぎると、トラブルの引き金になってしまい人間関係の悪化につながるでしょう。
つまり、私たち自身の身体と心を守るためには「SNSとの付き合い方」を考える必要があります。
SNSの適切な使い方って?
SNSをなんとなく長時間見ている人は、使い方や考え方を変えることでSNSによるストレス度合が変わってきます。
以下、3つのポイントを抑えておきましょう。
① 「どれだけやるのか」「どのSNSを使うか」を整理する
SNSと上手に付き合っていくために、まずは以下のことを行いましょう。
メインで使用するSNSを2つ以下に絞る
SNSを見る時間を決める
複数のSNSを使っていると、一通りチェックするだけで、かなりの時間を取られますし、必要な情報を得たり発信したりすべきSNSを把握しきれないでしょう。
自分が重点的に使うSNS以外は、スマホからアプリを削除することで「SNS疲れ」は大幅に緩和します。
時間が空いたら即スマホを触るってしまう人は「スマホ依存症」かもしれません。
また、SNSは使用時間が長ければ長いほど、首や肩などに負担がかかり、ストレートネックの原因にもなります。
まずは、「寝る前1時間はスマホから離れてみる」など、できることから始めてみましょう。
②アウトプットツールとしてSNSを活用する
SNSをアウトプットツールとしてではなく、インプットツールとして使用する人が多いのではないでしょうか。
しかし、SNSを「アウトプット型ツール」として捉えることで、たった1投稿で多くの人とつながれます。
もちろん、発信する情報には十分注意しなければいけませんが、アウトプット型ツールとして使用すれば、相手のタイミングで受け取ってもらえるので、ストレスを感じることが少なく、心理的距離も適度に保たれるのでおすすめです。
③ 大切な人とだけつながる
人間の人脈の広さには限界があります。
いくら友達が多くても、全員と一度に連絡を取り合って、円滑な関係を維持するのは難しいでしょう。
SNS上でたくさんの人とつながりを持っている人に「SNS 疲れ」が起きるのは当然です。
まずは、自分にとって大切な人を思い浮かべてみてください。
そして、その人たちとのコミュニケーションに時間をかけるとよいでしょう。
まとめ
あなた自身、もしくはあなたの周りで「スマホばかり触っている人」はいませんか。
ストレスチェックデータからも分かるように、私たちの生活とSNSは切っても切れ離せないほど不可欠な存在になってきています。
しかし、SNSは便利であるのと同時に、私たちの心身に悪影響を及ぼしています。
SNSが私たちに及ぼす影響を理解した上で、今回ご紹介した「SNSの適切な使い方」のポイントを抑え、上手に付き合っていくようにしましょう。