コミュニケーション

上司が部下のモチベーションをあげるために必要なことは?

上司が部下のモチベーションをあげるために必要なことは?
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部下の仕事に対するモチベーションを上司の皆さんはどのように推測していますか?
「やる気がありそうだ」「なんとなくテンションが低く見える」など、あやふやにしか把握できないものと思っていませんか?
実は仕事に対するモチベーションは、ストレスチェックの結果から定量的に確認できるのです。
今回は、ストレスチェックの結果とモチベーションの関係、および部下のモチベーションを上げるために必要なことをわかりやすく解説します。

80問版のストレスチェックで「ワーク・エンゲイジメント」に関する設問は?

今回、ストレスチェックで注目すべき項目は「ワーク・エンゲイジメント」です。
「ワーク・エンゲイジメント」とは、仕事のやりがいや熱意などを表すもので、モチベーションとほぼ同義と考えて差し支えありません。
つまりストレスチェック結果のうち「ワーク・エンゲイジメント」の項目が良ければ、仕事に対するモチベーションが高い状態といえます。
まずは、ストレスチェックで「ワーク・エンゲイジメント」に関する設問をみていきましょう。
80問版のストレスチェックで、ワーク・エンゲイジメントに関する設問は、以下の8つが該当します。

設問3:一生懸命働かなければならない
設問17:働きがいのある仕事だ
設問18:活気がわいてくる
設問19:元気がいっぱいだ
設問20:いきいきする
設問76:仕事でエネルギーをもらうことで、自分の生活がさらに充実している
設問79:仕事をしていると、活力がみなぎるように感じる
設問80:自分の仕事に誇りを感じる

これらが良好な結果であれば「ワーク・エンゲイジメント」が高いという評価になります。
ドクタートラストでは、ワーク・エンゲイジメントに関わる設問を総合的に評価し、仕事に対する姿勢の状況として、集団分析結果に盛り込んでいます。

出所:ストレスチェックサービス集団分析結果(サンプル)

上司の仕事は部下の話を聞くこと?

では、どうすれば部下のワーク・エンゲイジメント、すなわちモチベーションは向上するのでしょうか。
人間は、承認欲求や自己肯定感を少なからず意識して生活をしているものです。
部下の「ワーク・エンゲイジメント」を高めるためには、部下とのコミュニケーションの量が大事になってきます。
コミュニケーションの量が多いほど精神的に距離感が近く感じるようになりますし、部下の考えや性格を上司として把握することもできます。
部下からすると上司が自分の事を理解してくれているという意識につながります。
そのため部下の「ワーク・エンゲイジメント」を高めるうえでは、コミュニケーションの量を高めることを意識してみてください。

「ワーク・エンゲイジメント」を高めることで、期待できる3大効果

また、ストレスチェックのビッグデータにおいて「ワーク・エンゲイジメントの高い人」のうち9割以上には以下のような特徴がみられました。

1)仕事のストレスが減り、物事に集中できる
2)仕事から満足感を得られる
3)仕事からエネルギーをもらい、私生活も充実できるようになる

これらは、部下の「ワーク・エンゲイジメント」向上により、期待される3つの変化とも換言できるでしょう。

さいごに

「ワーク・エンゲイジメント」を高める、つまり、仕事へのモチベーションを向上させることは、部下のストレス状態を改善させることにもつながるようです。
つまり、仕事のモチベーション向上を狙って施策を打つことで、高ストレス者率の減少も期待できるといえるでしょう。
上司の方は部下の方々とのコミュニケーションの量を増やすように意識してみてください。

ABOUT ME
【シニアコンサルタント】杉山 敏之
【職位】株式会社ドクタートラスト執行役員/シニアコンサルタント 【コメント】長年、営業職として多くの顧客と接してきました。年々労働力人口は減り続け、優秀な人材を確保することが、企業の発展に直結する時代になります。ストレスチェックの結果からは企業の現状を可視化できます。ストレスチェックを通じ、「元気に・楽しく・働きやすい」職場環境構築への情報発信ができるように努めていきます。