社員のモチベーションを高めることは、企業にとって永続的な成長を遂げる上で欠かせない要素です。
現代においては、多様な価値観を持つ人材が共存する中で、賃金や福利厚生など従来型のモチベーション向上策だけでは十分とはいえません。
社員一人ひとりが主体的に働き、組織全体の活性化につながるような、より効果的な施策が求められています。
ポイントは「自己実現」と「他者からの承認」
仕事へのモチベーションとの相関性が高いものとして仕事の満足度がありますが、ドクタートラストの満足度分析では「個人の尊重性」「キャリア形成」「成長の機会」「尊重報酬」といった職場要因が、仕事の満足度の向上に大きく影響を与えるという結果が出ています。(2023年度満足度分析統計)
つまり、自己実現や他者からの承認を推進する制度や企業風土は、従業員へのモチベーションに好影響を与えると考えられます。
自己実現や他社からの承認を推進するための施策
具体的には以下のような施策が効果的です。
個人の成長を支援する
キャリアパスを明確にし、スキルアップの機会を提供することで、社員が目標に向かって努力できる環境を整えます。
個人の成長・成果を実感させる
適切な目標設定を行い、継続的に上司がフォロー・評価することで、社員に達成感や自信をもたらします。
また、小さなスキルアップを繰り返していくことで、社員自らが目標意識をもって行動できるようになります。
多様な労働環境に対応する
リモートワークなど、多様な働き方を認めることで、ワークライフバランスを重視する社員のモチベーション向上につながります。
職場のコミュニケーションを良好に保つ
社員のモチベーションの向上・維持には、職場で直接関わりをもつ上司・同僚との信頼関係が不可欠です。
お互いにちょっとした労いの言葉やポジティブなフィードバックを心がけるようにすると良いでしょう。
社員のモチベーションこそが企業成長のカギ
上記で紹介した施策はあくまで一例であり、自社の状況や文化に合わせて、最適な施策を検討していくことが求められます。
そして、一律の施策ではなく、個々の社員の特性や状況に合わせて、多様な取り組みを組み合わせていくことも必要です。
また、せっかくの施策や制度を打ち立てたとしても、それらを運用していく関連部門や管理職のモチベーションが低くては、プランの実行もうまくいくはずがありません。
経営層、管理部門、そして各チームの管理職全体が社員のモチベーションの重要性を認識し、一つの目標に向かって一丸となっていく姿勢が求められます。
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