いまでは多くの企業でWEB受検が採用されていますが、ときどき「ストレスチェックを受けることがストレスになる……」というお声をいただくことがあり、ストレスチェックサービスを提供する側としては胸が痛みます。
やはり、現代社会において65歳以上の労働人口は増加を続けていることもあり、PCやスマホの操作に不慣れな方も一定数いらっしゃる印象です。
本コラムでは、ストレスチェックのWEB受検、マークシート受検の流れについて、受検者視点を中心に解説します。
従業員の視点から最適な実施方法とは何なのか考えてみましょう。
WEB受検の流れ
WEB受検の場合、従業員は会社のPCや個人のスマホを用いて受検します。
受検用のWEBサイトへのログイン情報はメールで個別に配信され、すべての設問に回答すると、そのまま個人結果を確認することができます。
このスピーディーさは、WEB受検の大きなポイントです。
また「受検期間も数日あるから、また別の日に受検しよう」と思って忘れてしまった場合でも、受検勧奨の案内がメールで届くため、忘れずに受検することができるでしょう。
マークシート受検の流れ
マークシート受検の場合、実施事務従事者からマークシートを受け取り、回答を記入し提出します。
個人結果については、回答をシステムに読込、判定する必要があるため、後日実施事務従事者から配布されることになります。
WEB受検と比較すると結果の確認までにタイムラグが発生しますが、会社からPCやスマホが支給されておらず個人のスマホでは回答したくないと感じる方や、PCやスマホの操作に不慣れな方にとっては、受検時のストレスが少ない方法といえるでしょう。
実施事務従事者の作業負担は?
マークシート受検の場合、マークシートの配布や回収、提出されていない人への声かけなど、一人ひとりに行っていく必要があります。
対象者が多い場合や、複数の事業所に分かれている場合には配送の手間なども発生するため、WEB受検と比べて負担は大きくなるでしょう。
対象者によって受検方法を変えることも!
ストレスチェックを実施したら、会社としては集団分析の結果から、職場環境改善に活かしていきたいものですよね。
紙受検の対象者がいる場合、実施事務従事者の作業負担が増える部分はありますが、より多くの従業員に回答してもらい、受検率が向上することで、職場の状況やストレスの傾向のより正確な把握ができます。
これからストレスチェックを導入する企業だけでなく、WEB受検を採用している企業においても、WEBで受検することにハードルを感じる従業員や部署がある場合には該当者のみ紙受検を採用するなど、WEB・マークシートを組み合わせた方法も検討していただければと思います。
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