皆さんは、働きやすい組織風土がどのようなものか考えたことはありますか？
本記事では、組織風土とはそもそも何なのか、また働きやすい組織風土を作るメリットについてお話します。

組織の風土とは？良い組織風土とは何か

「組織風土」とは、企業に根付いたルールや、従業員の間で共通した考えかたや価値観のことです。
企業に根付いたルールとは、企業理念や事業計画、人事制度などであり、考えかたや価値観とは、社員同士の関係や仕事に対する意欲などを指します。

組織風土は、組織で活躍する従業員のモチベーションや、ストレスチェックの結果に大きな影響を及ぼします。
そのため、ストレスチェックの結果が著しく悪い企業は、組織風土の改革を求められるでしょう。

組織の風土を作る3つの要素について

企業に根付いていたルールや、価値観や考えかたを指す組織風土は、「ハード要素」「ソフト要素」「メンタル要素」の3つの要素から成り立っています。

ハード要素

「ハード要素」とは、組織風土を構成する要素のうち、視覚化できるものです。
ハード要素は、経営層で話し合って変化させられるものが大半なので、組織風土の改善を試みる場合には、企業として最初に取り組みやすい要素とも言えます。
具体的なハード要素としては、以下のものがあげられます。

このようなハード要素に従って、組織はさまざまな決定を下します。
また、その決定が社員の行動や考えかた、モチベーションに影響を与え、次にお話しする「ソフト要素」にも関わってきます。

ソフト要素

「ソフト要素」とは、組織風土を構成する要素のうち、視覚化できないものです。
ソフト要素には、従業員の行動や考えかた、人間関係などが含まれ、暗黙のルールや価値観なども該当します。
具体的なソフト要素としては、以下のものがあげられます。

ソフト要素は、ハード要素よりもずっと膨大で、組織風土において非常に重要です。

メンタル要素

「メンタル要素」は、視覚化できないソフト要素のなかでも、とくに従業員の精神や心理面に大きく影響を及ぼす要素です。
感情的な要素のためコントロールが難しいですが、従業員のモチベーションを大きく左右する重要なものであり、積極的に取り組む必要があります。
メンタル要素をはかる具体的な指標としては、以下のものがあげられます。

メンタル要素は、経営者や人事担当者といった立場での把握は難しいため、現場の声を聞くことが非常に重要です。
部署やチームによっては、まるで異なるメンタル要素が存在する場合もありますが、ストレスチェック実施によってそれらを明らかにすることができます。

組織の風土を良くすることで得られるメリットとは

それでは次に、組織風土の改革によって得られるメリットについてお話します。

従業員の心理的安全性が保たれる

良い組織風土で働けると、自分の発言・行動が受け入れてもらえるという心理的安全性が保たれます。
組織風土が悪い企業の場合、「この発言をしたらどう思われるだろう」「この行動をしたら嫌われてしまうのではないか」といった不安定な心理が生まれやすく、自身の言動に制限をかけてしまうでしょう。
従業員一人ひとりが、自分の意見や価値観を大切に、生き生きと発言・行動するためにも、心理的安全性は重要です。

従業員同士の関係性がよくなる

良い組織風土は、従業員同士の関係性もより良いものへと成長させます。
周囲の人と助け合ったり、雑談をし合ったりして、良好な人間関係が構築されます。
良好な人間関係が築ければ、居心地のよさから従業員の満足度が上がり、人間関係による離職を防ぐことができるでしょう。
従業員同士がお互いに信頼し、高めあう関係性の企業になるには、良い組織風土が欠かせません。

生産性をアップさせて業績を向上させることができる

良い組織風土の企業では、「従業員全員で企業をさらに良くしたい」という意識が芽生えるため、生産性の向上が期待できるでしょう。
また、従業員同士の意見交換が活発になると、情報共有や業務効率化のアイデアも生まれやすくなります。

まとめ

今回は、組織風土とはなにか、構成要素やメリットについてご紹介しました。
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