実施セミナー
Q. これまでの経歴を教えてください
大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)卒業後、地元中小企業、大手企業にて総務、人事を経てドクタートラストへ入社。ストレスチェック業務など幅広い経験を積む。ワンオペでの子育てと管理職の両立に苦労した経験を活かし、業務の効率化とチームマネジメントに重点を置いたコンサルティングを得意としています。現場の視点に立った実践的なコンサルティングを提供し、組織の課題解決のお手伝いをいたします。
Q. 研修やセミナーを行う際、一番大切にしていることは何ですか
コンサルタントの最も重要な仕事は、改善策の提案ではなく、クライアントが自らが職場環境を良くしたいという内的動機付けを与えることだと私は考えています。残念ながら、私たちコンサルタントは全てのお客様を永続的にお手伝いをすることはできません。クライアントが自ら継続して施策を遂行してゆくためには、クライアント自身が「もっとより良い職場環境にしたい」を強く願うことが必要なのです。
ご自身の職場の集団分析結果を前にして、最初は中々本心をお話いただけない管理職の方も、時間を重ねるうちに「本当はこうしたかった」「こうあるべきだ」と、心の奥のあるべき職場像を打ち明けてくださいます。それこそが職場環境改善の原動力となります。
私たちコンサルタントは、そのような想いを引き出し、それに寄り添い、実現に導びいてゆく最善のパートナーでありたいと考えています。
Q. 講師として世の中に伝えていきたいことは何ですか
歯車は一つひとつの部品には問題がなくとも、組み合わせ方を間違えると動きません。また、最初はうまく回っていても、メンテナンスを怠ればズレが生じてやがて大きな歪となります。この状態を放置すると、やがて部品にも疲労が蓄積し、壊れてしまったり、機械の本体から外れていってしまいます。
これは職場にも言えることで、職場の問題のほとんどは特定の個人が原因なのではなく、組織の構造やフォロー・メンテナンスの不足から引き起こされます。
日々業務に追われる状況では、このような小さな歪を見落としてしまいがちです。ストレスチェックなど、定期的に客観的な視点から職場の状況をチェックし、実際の不調が現れる前に細やかな修正を重ねてゆくことが職場にとって非常に重要です。
Q. 今後の目標
職場の生産性を高めるためには、ワークエンゲイジメントが重要なカギとなります。このワークエンゲイジメントは一朝一夕で高められるものではありません。職場のワークエンゲイジメントを高めるためには、管理職の部下への働きかけが大きく影響を与えると考えられています。
今後は、職場のワークエンゲイジメント向上を目的とした、長期的な管理職向けの研修プログラムに力を入れてゆきたいと考えています。