
【新集団分析でわかること第5回】健康を害するリスクを数値化「健康リスク」
最終更新日 2023-01-11
■ドクタートラストの新集団分析で分かることは?
第1回:独自分析が盛りだくさん!
第2回:受検者情報はさまざまな視点から
第3回:従業員のストレス状況分布
第4回:高ストレス者率はさまざまな軸で可視化
健康リスクとは
集団分析結果における「健康リスク」とは、ストレスチェックのなかで健康を害するリスクを数値化したもので、厚生労働省が発表している指標です。
ドクタートラストの新集団分析では図1のように表示されます。
【図1】健康リスク(※数値はすべてサンプルです)
健康リスクでは、病気休業者(メンタル面、フィジカル面が原因で休職、退職含む)が発生するリスクを表しています。
数値は100を基準に、低いほど良好といえます。
また、「健康リスク」は仕事面、サポート面の負荷から導出しています。
以下では、この2つを詳解します。
仕事面の健康リスク
仕事面の健康リスクは「仕事の量的負担」、「仕事のコントロール度(裁量権)」から算出しており、各3問の設問で構成されています。
<仕事の量的負担>
設問1:非常にたくさんの仕事をしなければならない
設問2:時間内に仕事が処理しきれない
設問3:一生懸命働かなければならない
<仕事のコントロール度>
設問1:自分のペースで仕事ができる
設問2:自分で仕事の順番・やり方を決めることができる
設問3:職場の仕事の方針に自分の意見を反映できる
仕事の負担がどのくらい掛かっているか、(仕事の順番などに)裁量権があるか否かの指標です。
サポート面の健康リスク
サポート面の健康リスクは「上司からのサポート」、「同僚からのサポート」から算出しており、こちらも各3問の設問で構成されています。
<上司からのサポート>
設問1:どのくらい気軽に話ができますか?
設問2:あなたが困った時、どのくらい頼りになりますか?
設問3:あなたの個人的な問題を相談したら、どのくらいきいてくれますか?
<同僚からのサポート>
設問1:どのくらい気軽に話ができますか?
設問2:あなたが困った時、どのくらい頼りになりますか?
設問3:あなたの個人的な問題を相談したら、どのくらいきいてくれますか?
上司、同僚からのサポートがどの程度あるかの指標です。
仕事面での負担軽減は難しい部分もありますが、サポート面での充実が総合健康リスクの軽減につながっていきます。
健康リスク~部署別ランキング~
ドクタートラストの集団分析では以前より、この「健康リスク」を部署ごとに算出しており、企業の経営層や人事部から「職場の実態を的確に表している」と好評です。(図2)
【図2】健康リスク(部署別ランキング)(※数値はすべてサンプルです)
部署別ランキングは、人事的措置(人事異動や上司向けセミナーなど)の検討や、職場環境改善を取り組む「きっかけ」として活用できます。
今回は、ドクタートラストの新集団分析結果のうち「健康リスク」をわかりやすく解説しました。
健康リスクについては、過去2回分と比較可能なので、「変化」が一目でわかります。
詳細については、ドクタートラストまでお気軽にお問合せください。
執筆者

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【職位】株式会社ドクタートラスト執行役員/シニアコンサルタント
【コメント】長年、営業職として多くの顧客と接してきました。年々労働力人口は減り続け、優秀な人材を確保することが、企業の発展に直結する時代になります。ストレスチェックの結果からは企業の現状を可視化できます。ストレスチェックを通じ、「元気に・楽しく・働きやすい」職場環境構築への情報発信ができるように努めていきます。
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