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【新集団分析でわかること第9回】他社にはない独自分析「満足度分析」

最終更新日 2023-01-11

■ドクタートラストの新集団分析で分かることは?
第1回:独自分析が盛りだくさん!
第2回:受検者情報はさまざまな視点から
第3回:従業員のストレス状況分布
第4回:高ストレス者率はさまざまな軸で可視化
第5回:健康を害するリスクを数値化「健康リスク」
第6回:自社の特徴が分かる「尺度別偏差値」
第7回:高ストレス者を生み出す原因を分析!
第8回:仕事に対する姿勢の状況も確認できる!

満足度分析とは

最近ではストレスチェックとは別に、仕事への満足度を調査するサーベイを実施している企業も少なくありません。

ドクタートラストの新集団分析結果では、3年前より、ストレスチェックの設問を用いて、「仕事への満足度分析」を実施しています。
過去には、日本産業看護学会で最高評価である優秀賞を受賞しており、多くの企業からご好評をいただいています。

チラシ

集団分析では、「満足度分析」について図を使い詳解するページを設けています(図1)。

【図1】満足度分析について
図1

ドクタートラストでは、ストレスチェックを実施する最大の目的は、職場環境改善にあると考えています。
そして職場環境改善には、ストレスを取り除く視点だけでなく、従業員の「仕事の満足度」を高める視点が欠かせないと考え、集団分析の中に組み込んでいます(図2)。

【図2】満足度分析グラフ(※サンプルです)
図2

図2の4象限マトリクスのうち、縦軸は各項目の満足度を表しています。
満足している人の割合が高いほど、上にプロットされます。
横軸は、56問目の「仕事に満足だ」とその他の28尺度との相関分析をおこなった結果です。
仕事の満足度に影響が大きい項目ほど、右にプロットされます。
「縦軸:満足度」が小さく、「縦軸:仕事の満足度への影響」が大きい右下の項目の改善をすることで、従業員の満足度を効率よく向上できるといえます。

一方、「縦軸:満足度」が大きく、「縦軸:仕事の満足度への影響」が大きい右上の項目は、自社の強みです。
満足度分析から、従業員の仕事の満足度を上げるために改善すべき項目、そして自社の強みである項目がわかります。

優先して改善すべき職場環境

図2の満足度分析で右下にプロットされた項目は、さらにランキング化して算出します(図3)。

【図3】優先して改善すべき職場環境ランキング(※サンプルです)
図3

順位づけられていることで、どの項目を優先して改善するべきかが一目で分かります。
さらに自社の結果だけでなく、全国データ(ドクタートラストが2020年度に受託したうち685社、240,275人)と比較して自社の傾向を把握することも可能です。

最近の傾向

最近では、図3「優先して改善すべき職場環境ランキング」に上司のマネジメント関連の項目がランクインすることが多く、ストレスチェックの実施後に、「管理職のマネジメント研修」を依頼いただくケースが増えています。
このように、満足度分析は、ストレスチェックを「やりっぱなし」にせず、職場環境改善へとつなげていくうえで必要不可欠なものです。

本シリーズでは、ドクタートラストの新集団分析の特徴を全9回に渡ってお届けしてきました。
ご紹介した以外にも全尺度の結果を3軸(部署別、年代別、性別)で示し、ご希望の集団(役職別や社歴別など)での分析など、企業ごとにカスタマイズした集団分析結果を作成いたします。

また、経営層への集団分析報告会の実施、各部門長への個別フィードバック用資料など、オご要望に応じてさまざまなサービスも展開しています。
ぜひ、お気軽にお問合せください。
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DL

執筆者

【シニアコンサルタント】杉山 敏之
【職位】株式会社ドクタートラスト執行役員/シニアコンサルタント
【コメント】長年、営業職として多くの顧客と接してきました。年々労働力人口は減り続け、優秀な人材を確保することが、企業の発展に直結する時代になります。ストレスチェックの結果からは企業の現状を可視化できます。ストレスチェックを通じ、「元気に・楽しく・働きやすい」職場環境構築への情報発信ができるように努めていきます。

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