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ストレスチェックで職場の信頼関係がわかる!TRUSTY SCOREを使いこなそう

ストレスチェックで職場の信頼関係がわかる!TRUSTY SCOREを使いこなそう

最終更新日 2023-01-10

従業員数50名以上の事業場で年に1回の実施が義務づけられているストレスチェック。
ドクタートラストが提供する80問版ストレスチェックは、単なる集団分析にとどまらず、職場(会社全体/部署ごと)の信頼関係を示した「職場環境指数 TRUSTY SCORE」も合わせて分析、可視化しています。

今回は、TRUSTY SCOREの概要、そしてTRUSTY SCOREをもとにした信頼関係構築の手順をわかりやすく解説します。

TRUSTY SCOREとは?何がわかる?

TRUSTY SCOREとは、「信頼関係」に着目した職場環境の指標で、組織の風土や雰囲気を示す以下の4領域によって構成されています。

① 尊重・尊敬
② 問題解決・挽回
③ 助け合い・挑戦
④ 話しやすさ・自然体

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また、各領域はストレスチェックの以下5設問から導出しています。

① 尊重・尊敬

1.活気がわいてくる
2.元気がいっぱいだ
3.いきいきする
4.どのくらい気軽に話ができますか?(上司)
5.どのくらい気軽に話ができますか?(同僚)

② 問題解決・挽回

1.職場の仕事の方針に自分の意見を反映できる
2.あなたの個人的な問題を相談したら、どのくらいきいてくれますか?(上司)
3.あなたの個人的な問題を相談したら、どのくらいきいてくれますか? (同僚)
4.失敗しても挽回するチャンスがある職場だ
5.職場や仕事で変化があるときには、従業員の意見が聞かれている

③ 助け合い・挑戦

1.私の職場の雰囲気は友好的である
2.あなたが困った時、どのくらい頼りになりますか?(上司)
3.あなたが困った時、どのくらい頼りになりますか?(同僚)
4.努力して仕事をすれば、ほめてもらえる
5.仕事で自分の長所をのばす機会がある

④ 話しやすさ・自然体

1.活気がわいてくる
2.元気がいっぱいだ
3.いきいきする
4.どのくらい気軽に話ができますか?(上司)
5.どのくらい気軽に話ができますか?(同僚)

ストレスチェックは、各設問に対して基本的に「そうだ」、「まあそうだ」、「ちがう」、「ややちがう」の4択形式で回答、各選択肢を1点~4点で点数化しており、一番良好な回答には4点が、逆に一番不良な回答には1点が付されます。
各領域5問ずつであることから、1つの領域は、5点~20点で導き出すことができます。

さらに、各領域の結果や全体感を把握しやすいよう、全国のデータをもとに偏差値を算出し、レーダーチャートで示しています。
レーダーチャートの面積が大きいほど、信頼関係が構築されている職場といえます。

TRUSTY SCOREはどの領域を優先したらよい?

職場環境の指標、TRUSTY SCOREは先ほどご紹介したように、①尊重・尊敬、②問題解決・挽回、③助け合い・挑戦、④話しやすさ・自然体の4領域で構成されています。
この4領域の改善は以下の順番で改善するのがおすすめです。

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以下では、この優先順位の理由を解説します。

まず、職場で信頼関係を構築するうえでは「話しやすさ・自然体」が欠かせません。
職場内の「話しやすさ・自然体」が満たされることで、報告や連絡、相談、それに雑談が活発に行われるようになります。
そうした会話の先に指示や仕事の依頼、質問が行われる雰囲気が醸成され、仕事の質の向上が期待できます。

「話しやすさ・自然体」の先にあるのが「尊重・尊敬」です。
上司からふさわしい評価を受けていると感じる、あるいは、価値観を大事にしてもらっていると感じることで、各メンバーの自己肯定感や承認欲求が満たされていきます。
自己肯定感や承認欲求が満たされることで、自ら進んで仕事に取り組む主体性が発揮されるのです。

そして「話しやすさ・自然体」「尊重・尊敬」の領域が満たされることで、職場として「助け合い・挑戦」の領域に挑めます。
職場内で支援関係や協力関係が築かれ、従前以上に効率的な業務遂行方法の発案につながります。
最後が「問題解決・挽回」の領域です。
職場ではさまざまな問題が発生しますが、その都度「失敗、気付き、模索、改善」という一連の流れをもって対処することが求められます。
この過程を繰り返すことで、職場内の信頼関係が強固なものになっていきます。

「信頼関係」は、毎日いきいきと働くために必要不可欠な要素です。
コンサルティングサービス「STELLA」では、この過程のサポートもさせていただきます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

DL

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