職場環境優良法人2021
【回答者数101人〜500人部門】
レオス・キャピタルワークス株式会社さま
ドクタートラストのストレスチェックサービスでは、集団分析結果をもとに、職場の雰囲気を数値化した独自指標「TRUSTY SCORE」(職場環境指数)を算出、上位法人を職場環境優良法人として表彰しています。
今回は、2021年度ストレスチェックにおいて、職場環境優良法人(回答者数101名以上500名以下部門)で職場環境優良法人を受賞されたレオス・キャピタルワークス株式会社の上神田恵子さま(人事部長)に、会社が大事にしている価値や、それに基づいた取り組み、施策などを伺いました。
レオス・キャピタルワークス株式会社 人事部長 上神田恵子さま
レオス・キャピタルワークスさんというと金融業ということもあり「お堅い会社」というイメージがあるのですが、合っていますでしょうか……?
就職活動をされている学生さんや、中途面接を受けられる方からも「硬い会社」と思われることも多いのですが……実際には、非金融業界出身の社員も増えていることから、皆さんがイメージされる「真面目できっちり」にくらべると柔らかい雰囲気の会社ではないでしょうか。社長の藤野を始め、社員が「いかにわくわくして働けるか」に注力しており、これが社内の雰囲気にも影響しているといえます。
そうした雰囲気を向上させるための施策などは行っているのでしょうか?
以前より、仲間同士で日ごろの業務や行動を称賛し、ポイントを送り合えるしくみ「unipos」を導入しています。もともとは創業間もない頃から行っていた「あのときは、ありがとう」の一言メッセージカード「グラッチェカード」が始まりで、「お互いを知り合ってより良い仕事をしていこう」の風土が創業時から脈々と続いているといえます。
また、最近はテレワークが主流になってきましたので、チャットツールや動画会議システムを活用するなど、できることはどんどん取り入れています。
前向きな言葉は、送る側・送られた側双方にとって嬉しいですね! お話のなかに「テレワーク」とありましたが、在宅と出社の割合などは定まっているのでしょうか?
テレワークをするかどうかは基本的に自主性に任せており、全体を見ていますと、出勤率は1日あたり多くても2~3割といったところでしょうか。テレワークが主体になると、中途入社の方もそうですけど、特に新卒入社された方に、どうやって組織になじんでいただくか、オンボーディングの面で少なからず難しさを感じています。メンターを付ける、オンラインでもこまめにテキストやZoomでコミュニケーションを取ってもらうようにしています。
加えて、テレワークだと互いの顔がどうしてもわかりづらいですよね。そこで2022年の春からは有志団体「社内報製作委員会」が社内報の作成・発行しています。このほか、月2回、全社員がオンラインで行う「全体会議」では、必ず新入社員の方を紹介する時間を設けています。機械的な紹介ではなくて、どこに住んでいるか、何がしたいのか、小さな頃の夢など、柔らかい内容で話していただき、その方のお顔、それにお話している姿を見るよう意識してもらっています。
社内報を拝見しましたが、かなり高クオリティなのではないでしょうか!
社内製作報委員会には、出版社出身者やデザイナーがいるので、プロ仕様なんです(笑)。
出社勤務であれば、席にいるだけでいろんな部署の情報が入ってきますし、雑談機会もあったのですが、今は自宅で遮断されている状況とも言えますよね。そのため社内報や全体会議以外に、日常のSlackでも、一対一のメッセージよりも、なるべくグループSlackを推奨し、互いの仕事への理解を深めていただき、出社したときには話しかけやすくなるように、と考えています。
それから今は、お祝い事があっても皆で集まるのは難しいのですが、その代わりにオンラインで懇親会ができるよう、レストランのディナーセットなどが自宅に届くしくみがあります。
ディナーセットが自宅に届く……とは⁉
簡単に言うと「オンライン飲み会セット」です。ご縁のあるレストランにお料理を作っていただき、各自宅にクール便で発送、湯煎して温めたりして食べながら部署の垣根をこえてオンラインで交流をするイメージです。手間なくごちそうが並び、自宅にいながらビストロの味が楽しめるので、お子さんのいらっしゃる社員からも喜ばれています。
オンライン飲み会は一般に浸透しましたが、場所、機会だけでなく食事まで用意される例は初めてです。ここまで全社的な取り組みについて伺いましたが、個別の社員への施策、取り組みなどはありますか?
当社の特色といいますか、特に中途入社の方が驚かれることに「産業医や保健師との面談が多い」が挙げられます。産業医といいますと、残業時間が多かったとか、健康診断で有所見だったとかの場面で初めてお目にかかるイメージですが、健康な人でも年に1回程度、加えて運用に特化している部署では、3ヶ月に1回くらいの頻度で産業医や保健師の面談を受けてもらっています。
テレワークですと、知らず知らずのうちにメンタル不調に陥りやすいことから、それらの早期発見につなげること、体調不良時に産業医や保健師の存在を思い出してもらうことを意図して他社より多めに面談機会を作っています。
産業医、保健師の面談は、どのように使い分けていらっしゃるのでしょうか?
産業医の先生は病気の相談などを中心に、保健師は、より気さくに相談できるイメージです。人によって相性もありますので、それに合わせてセッティングも行っています。
また、全社に向けたお知らせの中では困ったときの相談先として、外部相談窓口サービス[アンリ]も含めて定期的に案内するようにしています。
サービスを活用いただきまして、ありがとうございます! ストレスチェックも長く活用いただいてるのかなと思うのですが、感想を伺えますでしょうか
そもそもドクタートラストさんとお付き合いが始まったのは、当社の社員数が初めて50人に達し、ストレスチェックの実施義務が生じたタイミングでした。当時はストレスチェック制度が始まって3年目くらいでしたが、導入実績が豊富であり、集団分析を行う上でも母集団が多いほうがいいかなと思ったのが決め手です。その点は、今もなおメリットに感じており、各部門の管理監督者、部室長以上の方を対象に報告会を実施しています。
あとは、ストレスチェックだけでなく、各種セミナー、ハラスメント研修などでもお世話になっていますが、社員からは「わかりやすい」、「勉強になった」といった声が多く聞かれています。
今テレワークという働き方で進めてらっしゃると思うのですが、今後の展望などはありますか?
以前は部門ごとの交流会や、本部単位のレクレーションを積極的に行っていたものの、ここ2、3年は開催ができていません。コロナの様子も見つつ、対面、オンラインにかかわらず、こうした交流会なども再開し、気軽に集まれるような機会を作っていきたいです。
レオス・キャピタルワークス株式会社
「資本市場を通じて社会に貢献します」という経営理念のもと2003年に創業した資産運用会社。ひふみ投信を始めとする投資信託「ひふみ」シリーズの運用・販売、国内外の企業年金基金、機関投資家の資産を受託・運用する投資顧問業を行っている。
公式サイト:https://www.rheos.jp/