職場環境優良法人2023
【回答者数101人以上500人以下部門】
株式会社プレシャスパートナーズさま
ドクタートラストのストレスチェックサービスでは、集団分析結果をもとに、職場の雰囲気を数値化した独自指標「TRUSTY SCORE」(職場環境指数)を算出、上位法人を職場環境優良法人として表彰しています。
今回は、2022年度に続き、2023年度ストレスチェックにおいても職場環境優良法人(回答者数101人以上500人以下部門)を受賞した株式会社プレシャスパートナーズの中川梓さま(執行役員CHO兼人事部部長)、芹田麻衣子さま(社長室室長)に、1年間での変化や新たな取り組みなどについて伺いました。
※2022年度の記事はこちら
ドクタートラスト担当の倉科から株式会社プレシャスパートナーズの中川梓さま(執行役員CHO兼人事部部長)へ記念の盾を贈呈!
プレシャスパートナーズさまには、昨年度もお話を伺いました。ここ1年で新しく始めた取り組みなどはありますか
中川さま:新しく始めた施策でいいますと今期(2024年4月)から「パルスサーベイ」を導入しました。これは週に1回、執行役員を除くすべての従業員を対象にして「仕事の楽しさはどれぐらいですか」「仕事の難しさはどれぐらいですか」といった簡単なアンケートを実施して、従業員の満足度や心の健康度を把握するものです。
パルスサーベイではコメントも自由に記入できますので、「今どういう状況にあるのか」「こんな嬉しいことがあった」、逆に「ちょっと悲しいことがあった」など、従業員の皆さんの心の動きが可視化できるようになりました。
パルスサーベイは始めて間もない取り組みと思いますが、何か効果などは見られましたか
中川さま:導入したばかりなので現時点で大きな変化が見られたわけではないですが、「ちょっとつらい」といったコメントがあったときはすぐに人事部の社員が話を聞きにいく対応をしています。実際に従業員からは「こんなに迅速に対応してくれるのですね」と反応があり、スピード感を持って従業員に対応できるようになったのかなと思っています。
細かいところで言いますと「少し凹み気味だけど大丈夫かな?」と思われる従業員が、次の週には元気になっている様子が見えるなど、従業員のちょっとした変化に気づきやすくなった点で少しずつ効果が出てきているように感じます。
中川梓さま(執行役員CHO兼人事部部長)
「やって終わり」ではなく、実際に対応してもらえると、従業員としても回答のしがいがありそうです
芹田さま:昨年は力を入れている取り組みとして「サンクス制度」を紹介させていただきましたが、この「サンクス制度」に基づいた表彰制度も始まっています。
まず、会社全体や他部署にポジティブな影響を与えてくれたチームを「チーム賞」として表彰しています。受賞基準や条件が明確に提示されているわけではありません。あくまで日々の活動のなかで「何かあのチーム楽しそうだね」「あのチームが一緒だとすごく元気になるね」というふうに周りが感じ、結果として多くの従業員から「あのチームを見習おう!」とお手本とされるようなチームが選定されます。先日の社員総会では2023年下半期チーム賞として発表しました。
当初は1チームのみの予定だったのですが、どうしても一つに絞ることができず2チーム同時受賞となりました。
自然な振る舞いで周囲に好影響を及ぼすのが一番理想的な姿ですよね
芹田さま:余談ですが、報奨は当社代表プロデュースの食事会でした。受賞した2チームは業務上の関わりはあまりないのですが、この食事会を通じて互いにコミュニケーションを取ることができたようです。
芹田麻衣子さま(社長室室長)
嬉しい副次効果ですね!「個人表彰」についても教えてください
芹田さま:昨年もご紹介したように、周囲に”ポジティブ”を波及してくれた従業員に積極的に「ありがとう」を贈り合う文化は変わりません。この文化をより浸透させるにはどうしたらいいかと考えてできたものが「サンクス賞」です。
月次の表彰は以前より「プレシャスウェンズデー」(※)内で、有志で構成される業務改善チーム「Business Improvement Team(BIT)」が実施してきました。BITのメンバーが直近1ヶ月に投稿された「サンクス」の中からいいと思うものをいくつかピックアップし、従業員投票により「月間ベストサンクス」を決めるというものです。
これとは別に、1年を通してサンクス文化を体現し続けてくれた従業員を「サンクス賞」として今回の社員総会において完全サプライズで発表しました。
※プレシャスウェンズデー:毎月1度すべての拠点をオンラインでつないで行う社内イベント
中川さま:私もまったく知らされていなくてびっくりしました。
受賞の基準などを教えてください
芹田さま:「サンクス」を送った数とその内容も重視しますが、「サンクス」以外にもTeamsに投稿されたものに対するリアクションも選定基準の一つです。今回受賞した方は、ほぼすべての投稿にリアクション、しかもただ「いいね!」といったスタンプを押すだけではなくコメントを返していたのです。全社日報、達成報告、バースデー投稿など、どんな内容でもきちんと読んでコメントを返すというその姿勢は誰もが見習うべきもので、受賞は誰にとっても「この人しかいない」という納得感がありました。
サンクスを「受けた数」ではなくて「贈った数」なのですね
芹田さま:贈った数です。これは当社が感謝の気持ちを言葉にして伝えることを大事にしているためです。
今回は名古屋拠点所属の従業員が受賞しました。本来は東京拠点所属の方が役員との距離が近かったり、一緒に働くメンバーが多かったりすることから文化が浸透しやすそうなところ、離れた拠点の方が受賞したのは会社全体にいい刺激となりました。
部活動が盛んなのも特徴(写真はゴルフ部)
プレシャスパートナーズさまのお取り組みとしては、ストレスチェック集団分析結果の積極的な活用も挙げられると思います
中川さま:ドクタートラストさんのストレスチェック集団分析結果は、課題点が順位づけされているなどわかりやすいので助かっています。当社の代表にも結果を共有し、昨年とくらべて動いた部分や、課題として上げられている部分を中心に施策の方向性を検討しています。
積極的に活用いただきありがとうございます。最後に今後の展望を教えてください
中川さま:ストレスチェックは、匿名かつ第三者機関が実施している調査として、従業員にとっても安心感が大きいと思います。これからも活用方法を改善しながら継続していきたいところです。
また、今期から匿名で会社に意見が言える「意見箱」を設置しました。メンタルヘルスの相談窓口というよりは、会社への意見や要望、提案を広く匿名で受け付けるものです。
こうした取り組みの目指すべきところは「メンタルヘルス相談が上がる組織」ではなく、「メンタルヘルス相談にいく前に気付ける組織」です。
それこそ先ほど申し上げましたような、「サンクス制度」のチーム表彰で異なる部署間にコミュニケーションが生まれたとか、社内イベントで他部署とコミュニケーションが取れたとか、あとはウォーキングイベントでいろんな人と関わりが生まれたとか、はたまた、こうした取り組みがさまざまな人と話せるようなきっかけになったなど、今後も縦と横のつながり、社内全体のつながりを大切にしていきたいです。
株式会社プレシャスパートナーズ
2008年創業。総合人財サービス企業として、人と企業が互いに誇れる社会を目指し、常に新たな事業・サービスを展開している。
公式サイト:https://www.p-partners.co.jp/
写真提供:株式会社プレシャスパートナーズさま