職場環境優良法人2022

【回答者数50人未満部門】
Coupa株式会社さま

ドクタートラストのストレスチェックサービスでは、集団分析結果をもとに、職場の雰囲気を数値化した独自指標「TRUSTY SCORE」(職場環境指数)を算出、上位法人を職場環境優良法人として表彰しています。
今回は、2022年度ストレスチェックにおいて、職場環境優良法人(回答者数50人未満部門)を受賞したCoupa株式会社の宝谷昭さま(管理本部 FP&A/G&A シニアディレクター)、山川淳子さま(管理本部 オフィスマネージャー)、康大玉さま(管理本部 シニアリクルーター)に社内コミュニケーション活性化に向けた施策などを伺いました。

ドクタートラスト担当の田野からCoupaさまへ記念の盾を贈呈!

Coupaさんの社風や風土を教えてください


宝谷さま:Coupa株式会社は自由活発でスピード感あふれる社風が特徴の会社です。Coupa Software Inc(アメリカ合衆国カリフォルニア州サンマテオ)の日本法人にあたります。設立から日が浅く小規模な会社ですが、サービスを通して確実な価値をお客様に提供できるよう、社員のパフォーマンスを最大化する組織作り、制度作りを心がけています。Coupaの風土を語る上でひとつキーとなるのが、逆ピラミッドの組織です。

逆ピラミッドの組織、初めて聞きました


宝谷さま:通常の組織はピラミッド型で、組織図やディシジョンツリーは上からCEO、ディレクター、マネージャー、メンバーの形が多いですが、Coupaの場合は、各自が自分の判断で業務が素早く進められるようにするために、メンバーが一番上となった逆ピラミッドの組織を構成しています。

そして各自が判断する際のガイドとして、3つのコアバリュー、ENSURE CUSTOMER SUCCESS(顧客を成功に導く)、FOCUS ON RESULTS(成果へのフォーカス)、STRIVE FOR EXCELLENCE(エクセレンスの追求)を掲げております。このコアバリューに従っていれば、「各自が判断して進めてよい」としており、社員が常にこのコアバリューをベースに判断して仕事をスピーディーに進められるようにしております。会社の規模が今後拡大していくなかで、この機能を継続させていくことが重要だと認識しています。
もちろん、通常のようなマネージャーが承認するプロセスはありますが、承認もコアバリューに従ったものであれば、素早く判断されスムーズに完了します。

またCoupaでは、マネージャーを“サポーティングマネージャー”と呼びます。
Coupaでのマネージャーの役割は、メンバーに指示を出すことなのではなく、各自が能力を伸ばし、自分の強みと志を活かして会社を前進させるための環境とサポート体制を作ることです。

コミュニケーションの活性化で取り組んでいることはありますか


宝谷さま:リモートワークが主流のなか、チームとしては、メンバーとのコミュニケーションを活性化するために1on1ミーティングやチームミーティングを確実に行うことが大切だと思っています。少なくとも週1回、仕事の話やキャリアの話はもちろんですが、気楽な雑談も大事にしながら行っています。画面越しであれ週に一度声を聞くだけでも、その様子や言葉からメンバーの様子がわかり、安心につながります。
また、月1回程度は顔合わせのためにチームランチを実施して、会社に集まるようにしています。

会社としては、社員皆さんのアイデアや意見を取り入れて、できる限り対面で全社員が集まれるイベントを企画しています。
出勤に関しては、リモートに慣れた社員が多いので、出勤する頻度とリモートのバランスをとることが大事だと思っております。

管理本部 FP&A/G&A シニアディレクター 宝谷昭さま

会社全体でコミュニケーションを活性化していこうという姿勢が強く感じとれました


宝谷さま:他部署含め、積極的にコミュニケーションを取ろうと声をかけています。四半期に一度は、対面で全社員が集まるイベントを行っています。最近では、期初のキックオフミーティングや親睦のためのBBQイベント、リバークリーンなどのボランティア活動を行いました。他に、隔月金曜日にドリンクを片手に談笑してもらうような場として「ハッピーアワー」を設けています。
さらに、月1回ランチミーティングに会社から補助を出すことで、コミュニケーションの機会も提供しています。

康さま:こういったイベントや補助は社員からも非常に評判が良いです。たとえば、他の部署の人とコミュニケーションを取りたい時などに「会社補助を利用して、一緒にランチに行こう」と活用しています。

宝谷さま:一方で社員の考え方を尊重して、強制参加にしたくないという思いがあります。働き方でのコミュニケーションの取り方はさまざまなので、頻繁に会話をしたい人もいればビジネスライクに働きたい人もいます。社内行事に設定されてしまうと来づらい人もいると思うんですよね。
当社の平均年齢は若いほうですが、すでに自分の働き方のスタイルが確立している人もいますので、一人ひとりに合うよう、多様性を認める環境を提供していければと思っています。

山川さま:ただ、こうした社内の施策に関しては、お願いしなくても「手伝いますよ」と手を挙げてくれる協力的な人が多いです。

職場環境や働き方に関しては意識していることはありますか


宝谷さま:安心して働ける環境作りが大事だと思っています。制度としては有給休暇の他に「傷病休暇」や「ファミリーケア休暇」があります。共に年間10日有給で付与しております。
ファミリーケア休暇とは、たとえば「田舎のおばあちゃんが倒れたから」など身等関係なく10日間の有給休暇を取得しても良いとするものです。
また、コアタイムのないスーパーフレックス制度も整えています。この制度では、週休3日が実現可能となります。メンバーに安心を与えパフォーマンスの最大化が重要だと思いますので、新しいことに積極的に取り組んでいきたいです。

さまざまな制度がありますね。そのようなものはグローバルの考え方が反映されているのですか。それとも日本法人独自なのですか


宝谷さま:それは両方です。例えば、傷病休暇に関してはサンマテオの本社では無制限に取得できるそうです。しかし、日本では法律との兼ね合いで、傷病休暇は10日と決めています。
逆に海外にはファミリーケア休暇という概念はなく、日本側から取り入れたいと相談をしました。グローバルの制度を取り入れつつ、日本独自の制度を作り上げました。

管理本部 シニアリクルーター 康大玉さま

国や環境に合わせて柔軟に対応されているのが感じ取れました。実際に制度を利用されている方はいますか


宝谷さま:各自仕事の調整をしながら、制度を有効活用しています。スーパーフレックスや年次有給休暇、傷病休暇、ファミリーケア休暇等たくさんありますが、各自で趣旨の違いを理解してうまく利用してほしいです。

ストレスチェック導入のきっかけや活かされたことはありますか


宝谷さま:当時、お話させていただいた時はまだ社員が20~30人くらいの段階でした。法令では求められていない会社規模でしたが、急成長していく中で、社員にどの程度の負荷がかかっているのかを確認したく導入することにしました。

今年の2月には、ストレスチェックの結果と本社主導のGPTWサーベイのデータを見ながら、改善点を話し合うワークショップを実施しました。その中で出た意見は、職場の環境改善に有効活用されています。

ドクタートラストのストレスチェックを選んだ決め手はありますか


宝谷さま:費用対効果の観点から、3社を比較検討しました。そのなかで付加価値が1番高いものがドクタートラストさんのストレスチェックだったと記憶しています。

ありがとうございます!今回の結果への感想や意見はありますか


宝谷さま:今回はとても良い結果が出たので驚きました。次回も良い結果となるように、職場環境維持および改善に努めていきたいと思います。
また、TRUSTY SCORE(職場環境指標)については認知度があがることで、社内外にも「これは何か」を説明しやすくなるので、ドクタートラストさんには日本だけといわずぜひグローバルに知名度向上の施策をしていただきたいなと思います。

貴重なご意見ありがとうございます!さいごにCoupaさんのこれからの展望を教えていただきますでしょうか


宝谷さま:やはりコミュニケーションのあり方や、職場環境向上にはバランスが大事だと思います。そのバランスを保ちつつ、現状で満足しないよう改善のための努力を今後もしていきたいです。

Coupa株式会社
2006年創業米国カリフォルニア州サンマテオCoupa Software Incの日本法人。2021年Coupa株式会社業務開始。
お客様へ「定量化できる価値」をサービスとしてお届けすること(=Value as a Service)を経営の理念とし、組織の支出(ビジネス支出)から得られる価値を最大化するための、ビジネス支出管理(BSM)プラットフォームを提供しています。
公式サイト:https://coupa.co.jp/