職場環境優良法人2022

【回答者数50人〜100人部門】
株式会社プレシャスパートナーズさま

ドクタートラストのストレスチェックサービスでは、集団分析結果をもとに、職場の雰囲気を数値化した独自指標「TRUSTY SCORE」(職場環境指数)を算出、上位法人を職場環境優良法人として表彰しています。
今回は、2022年度ストレスチェックにおいて、職場環境優良法人(回答者数51人以上100人以下部門)を受賞した株式会社プレシャスパートナーズの中川梓さま(執行役員CHO兼人事部部長)、芹田麻衣子さま(管理本部総務部エグゼクティブコンサルタント)に、社内コミュニケーション活性化のための施策やストレスチェックの活用方法などを伺いました。

プレシャスパートナーズさんの社風を教えてください


中川さま:誰かのために力を尽くすことにやりがいを持っている方が集まっています。
当社は、企業理念である「出会うすべての人たちにとってかけがえのないパートナーであり続ける」やミッションへの共感を軸とする「理念共感型採用」を取り入れて採用活動を行っています。そのため、新卒、中途を問わず、理念やカルチャーに魅力を感じていたり、今までの経験のなかで大事にしてきたことが当社の理念とリンクしていたりする方が多いと感じています。
「誰かのために」という点では、たとえば仕事で困っている人に対しては同じ部署のメンバーだけでなく他部署のメンバーも一緒にサポートし、何かがあったときには皆が自然と手を差し伸べる風土ができています。

中川梓さま(執行役員CHO兼人事部部長)

芹田さま:企業理念を行動指針に落とし込んだ「プレシャスDNA10ヶ条」や、企業理念の羅針盤となるMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を制定し、代表や会社が定期的に発信するなど、社員に“伝える”工夫をしているのも当社の風土醸成に大きく寄与していると思います。
また、フリーデスク制を導入しているので、物理的にも、部署にとらわれることなく、たとえば隣で新入社員が悩んでいたら気軽に「大丈夫?」と声を掛けられるのではないでしょうか。

そうした風土のなかにあって働きやすさ、働きがいを高めるために、どのような取り組みをされていますか


中川さま:働きがいを高める会社の施策として対話を大事にしています。たとえば入社後半年間は、月に1度の人事面談を実施しています。具体的には、社員の業務の満足度や業務量などを5段階でお互いに評価し、毎月のスコアに変化がないかを確認するとともに、社員がどのように仕事に取り組んでいるかや困っていること、成長を感じていること、目標などについてヒアリングしています。

加えて、各部門の管理職には、1ヶ月に1回はメンバーと1on1面談をするよう依頼しています。仕事で常に関わっているため、業務はある程度理解できている前提でマネジメントしていると思うのですが、面談で直接話をすることで、見えなかった課題にお互いに気づくことができます。上司からも、期待していることや、成長しているところをフィードバックできるので、メンバーのモチベーション向上にもつながります。

ほかにはどういった取り組みがありますか?


芹田さま:会社として力を入れていることとしては「表彰制度」と「称賛制度」の2つがあります。これも社員のモチベーションやエンゲージメント向上の要因の一つになっていると思います。
表彰制度は、年間を通じて「企業理念を体現し会社に貢献してくれた人」や「周囲も巻き込んでMVVの実現に積極的に取り組んでくれた人」、「会社の将来を担ってくれる人財」である社員などを表彰するという制度です。

また、日常的な表彰制度として、営業部門で月の予算を達成した際や初受注した際に社内のSNSを通じて発表しています。その発表に対し、沢山のメンバーからお祝いや称賛のコメントが書き込まれます。離れた拠点のメンバーが頑張っていることがわかりますし、そこから「自分も頑張ろう!」とか「もっとサポートしたい!」いう気持ちも生まれますよね。何より毎日何件も発表されるので、その度に嬉しい気持ちになります。
さらに、今期からは「チーム表彰」という新しい制度もスタートします。これは個人での業務貢献度とは別に、チームとして団結し、チーム活動によって組織全体や他のチームに良い影響を及ぼしてくれたチームを表彰するというものです。

このように、所属部門や担当業務、役職や年次問わず表彰する・される機会が多いことが当社の魅力の一つかと思います。
また、文化として定着している「サンクス制度」があります。「周囲を巻き込んで組織や環境に良い影響や変化のきっかけを与えてくれたことへの感謝の気持ち」をサンクスメッセージで伝え合います。行動指針に沿った行動をし、周囲に”ポジティブ”を波及してくれた社員に対して積極的に「ありがとう」を贈ることで、行動指針の浸透と、業務とは違うところでも会社に貢献してくれているメンバーを皆に知ってもらうことができます。

芹田麻衣子さま(管理本部総務部エグゼクティブコンサルタント)

こうした施策はどのように生まれるのでしょうか?


芹田さま:代表や経営陣から発信されることが多いですが、その想いに応えるかたちで社員からの提案で始まることもあります。たとえば、立候補制の「業務改善チーム」というものがあります。毎年1回、新卒が入社したタイミングでメンバーを募っているのですが、「会社を良くしたい」という想いを抱いているメンバーが大勢いるため、毎回募集人数を超える人数が手を挙げてくれます。
業務改善チームは「職場環境改善」と「エンゲージメント向上(新企画・イベント)」のチームに分かれていて、チーム単位でさまざまな活動をしています。

一つ取り上げると、「○○ウェンズデー」というものがあり、毎週水曜日は何か目的を持って定時で上がろうという取り組みです。単純に「帰ってください」だけだと、「いや!仕事したい」と思う人もいますよね。なので、「大切な人と過ごそう」だったり、「上司と一緒に帰ろう」だったり、あるいは「1人で有意義に過ごそう」など、色々なテーマを掲げて全員定時で退勤することを推奨しています。残業削減にもつながりますし、上司や同期、他部署のメンバーと一緒に帰ることによって、終業後に皆でコミュニケーションをとる機会も創出されます。

毎月1度「プレシャスウェンズデー」として、すべての拠点をオンラインでつなぎ、楽しく飲んで食べて話して、クイズ大会や部活動紹介等の企画を楽しむイベントも実施しています。拠点も社員数も増えてきた中で、「お互いを知ろう、覚えよう」という目的で実施しているのですが、楽しみにしている社員が多く、任意ではあるものの、毎回結構な人数が参加しています。

ドクタートラスト担当の上田から記念の盾を贈呈!

今、ちらっと話にも出てきましたが、部活動もあるのですか?


芹田さま:部活動は盛んですね。現在稼働している部活は22ありますが、ほどんとの社員が何かしらに参加しています。兼部も可能なので、一番多い社員だと20の部活に参加しています。しかも全部の活動にちゃんと関わっているんです(笑)。
もちろん運動系だけでなく、映画鑑賞やスポーツ観戦をするもの、「パパママ部」や「美容好き部」など、オンラインランチをしながら共通の話題や趣味について情報交換するものもあります。それぞれに合った部活を自由に選べるので参加しやすいと思います。

中川さま:運動系ですと、サッカーや野球、バスケ、ランニング、ゴルフ等があります。運動系は「ガチ」な人が多いのですが(笑)、部員でなくても、練習に参加してみたり、土日の試合を応援しに行ったりするメンバーも多いです。

本気で運動されている方が多いということは、健康面を気遣っている人も多そうです。この点でも何か取り組みはされていますか


中川さま:全社的な取り組みとしては年に2回、ウォーキングイベントを開催しています。部署単位や、部署・拠点関係なくさまざまなメンバーでチームを組み、歩数や距離の合計で競っています。先ほど紹介した「〇〇ウェンズデー」では「みんなで歩こうウェンズデー」が設定されることもありますし、それ以外の日も誘い合って退社後に数駅多く歩いたりする社員も多く、かなり白熱するイベントですね。

芹田さま:上位のチームや個人は全社朝礼等で発表され、健康グッズや健康食品等の賞品が贈呈されます。最近だと、ネックケアリラクゼーション器やUSB式ホットアイマスク等が好評でした。

フリーデスク制のオフィス

どれも楽しそうですし、何よりモチベーション向上につながりそうです


芹田さま:全社としての取り組みなので、実施にあたり代表や役員の承認を得る必要はありますが、企画立案段階や運用開始後は、ほぼメンバーの自主性に任せられています。新卒を含む若手メンバーも活発に発言や行動ができ、自分たちで考えて挑戦させてもらえる環境があることも大きいと思います。
もちろん、ところどころで軌道修正したり、行きすぎないようにまとめたりという形で、円滑に活動が進むようなサポートは会社として行っています。

プレシャスパートナーズさんとドクタートラストのお付き合いが始まったきっかけを教えてください


中川さま:当社の従業員が50名を超え、産業医の先生を選任するタイミングで、色々な会社さんの話を聞く中で、ドクタートラストさんの対応が一番手厚く、また外部相談窓口アンリなど、他のサービスとも連携しやすいと聞き、お願いすることになったのが始まりです。

芹田さま:担当の方には、色々とご質問、ご依頼してしまうのですが、いつもとても丁寧にご対応いただき、本当に満足感と信頼感でいっぱいです。ありがとうございます。

中川さま:ストレスチェックについても、集団分析結果やサマリーなど、当社の強みや課題が分かりやすく書かれており、人財の定着・活躍のための打ち合わせを代表と行う際に活用させていただいています。
ストレスチェックの他にも様々な組織サーベイを実施しているので、その結果を踏まえた改善施策等は適宜行っています。たとえば、営業部門において「業務量が多い」と結果が出たときには、営業部門の業務が多岐にわたっていることを踏まえ、営業と営業サポート部門の業務分担を明確にし、その上で営業サポート部門の人員強化を行いました。

あとは、「見えない残業」というのでしょうか。会社が把握している残業時間と、本人たちの実際の量的負担に乖離がある可能性を鑑みて、見えない残業をなくすための施策やツール導入にもつながっています。

ストレスチェックを含め、「結果の活用」の重要性がよくわかります。最後に、今後の展望を教えてください


中川さま:コミュニケーション面でいうと、すでに活発ではありますが、部署や役職の垣根を超えた関わりをさらに増やす仕組みづくりを進めていきたいと考えています。
また、会社の規模が年々拡大していますので、企業理念やミッション・ビジョン・バリューを今までよりもさらに強く発信し、浸透させることが重要だと考えています。この先、社員数が300人、500人と増えていっても、会社と同じ方向に皆が進めるような形にしていきたいです。

株式会社プレシャスパートナーズ
2008年創業。総合人財サービス企業として、人と企業が互いに誇れる社会を目指し、常に新たな事業・サービスを展開している。
公式サイト:https://www.p-partners.co.jp/

写真提供:株式会社プレシャスパートナーズさま